2014年01月

謹んで新春のお慶びを申し上げます。

 初春を迎え、山野に命の萌えいずる季節を目前にし、同時に一作年誕生した安倍内閣が懸案の諸課題に積極的に取り組む姿勢にも日本再生への新鮮な息吹が感じられます。
 先進国の一翼を担う日本の立場を主張する態度も明確であり、内外に対するリーダーシップが期待される一方、産業経済の分野においては、国際競争力の低迷が深刻な課題となっております。
 公共インフラが、人、モノ、情報を運び、経済の足腰を強めることが世界に伍していく力の源になるにもかかわらず、かつて国際化という言葉が頻繁に活字として登場して以来、我が国では全ての公共事業が縮小してしまいました。
 その間、諸外国は競って社会基盤整備に取り組んでいたのです。
 英国の元首相ブレアは「我が国の交通基盤整備は何十年も過少投資が続き、国民が損害を被った」と提唱し、総合的な交通システム整備に向け75%も予算増額を行いました。
 米国のブッシュ政権も、信頼できる交通システムが経済の発展のカギであるとし、予算の集中投資をして国力の増強を図りました。
 こうした姿勢は、英米の現政権にも確実に受け継がれ、アジア諸国も同様に長期的なビジョンのもとに基盤整備を進めています。
 この結果、日本は製造業において中国に大きく水を空けられ、空港や港湾などの国際的な交通・流通機能ではシンガポールや釜山の後塵を拝しております。
 まるで競争から脱落するかのような我が国の状況を何が生み出したのでしょうか。
 先賢は「安くして危うきを忘れず、治にして乱を忘れず」と君子の心得を示しています。
 常に危機意識を持ち、将来を見通して着実に先手を打っておくのが政治の果たすべき役割であり、かつてジャパンアズナンバーワンと賞賛された輝きを少しでも取り戻すことが急務であります。
 広島においても、十年余の空白により風前の灯となった地域発展のエネルギーを呼び覚まして、一刻も早く内外に存在感の示せる復活の道を目指し若者が誇りを持てるような郷土の明日を拓いていかなければなりません。

 年頭謹白
本年の皆様のご健勝とご多幸を心から祈念いたします。
         平成26年元旦