一陽来復『いちようらいふく』(易経)
新しい時代への風が吹いている。
東西冷戦が終結し、国際秩序や宗教、政治のあり方が激変した。
ITなどの情報テクノロジーの向上は、産業経済の飛躍的な成長を促している。
世界史の新たなステージとともに平成の世がうつろい、今春には改元が行われる。
初春の訪れ、そして改元が開く新たな世に、吉事が再び戻る一陽来復を祈念したい。
往古、王位を授かり次代に禅譲するまでの30年を『世』と名付けた。
皇位が代わって30年を経たこの度の譲位は、文字通りの『世継ぎ』と言えよう。
福沢諭吉は『帝室論』の中で、皇室は党派に偏らない超越的存在であるべきと説いた。
『ひとり万年の春にして、人民がこれを仰ぎ見れば悠然として和気を催す』
政治の役割は国家の秩序を整えることだが、皇室は国民精神の支柱であると論じた。
『君臨すれども統治せず』というこの思想は、新憲法の天皇制にも活かされた。
大化の改新から平成に至るまでの1300年の間に、247の元号が使われてきたという。
元号は世界で唯一、日本だけに残っている制度である。
国の象徴が天皇であるように、元号を日本文化の象徴として継承する意義を感じる。
年頭謹白
本年の皆様のご健勝とご多幸を心から祈念いたします。
平成三十一年元旦
2019年1月4日
近代文化は、明治維新からおよそ七十年、大正から昭和初期に花開いた。
芸術や出版、金融、鉄道などの経済社会の仕組みも進歩し、政党政治、普通選挙に象徴されるデモクラシーも芽吹いた。
日本の伝統に西洋文明が溶け込み、大衆のエネルギーが育んだ独自の文化だ。
都留文科大学の新保教授は、これを独立自尊の文化と呼び、「日本の伝統という台木に西洋文明から学んだ接木がうまく結合した。」と指摘している。
芽吹きから成長へと移行する独自の文化も、戦後の数十年間、経済成長の陰で次第に色褪せていく。
欧米の文化に迎合するあまり、国民の誇りと国家の品格が失われていった。
今、豊かな自然と四季、社寺や日本食に強い関心を持って、毎年夥しい数の外国人が訪れる。
日本の伝統的価値は、外から再評価されつつある。
アジアでは、中国が覇権を拡張する中で半島情勢が急転回している。
シリアやパレスチナの紛争は、宗教や国家とは何かを問い直させる。
英国の離脱や移民政策をめぐって、EUの結束は綱渡りのように危うい。
新たな世界史が幕を開けようとしている。
日本は、国際社会の新たな舞台で、真の独立国家としての存在感を示すときではないか。
多彩な国土と歴史、品格の高い文化は、求心力として世界から人材と情報を集め、国民の自覚を促して、誇りを蘇らせるだろう。
維新百五十年を機に、独立自尊の国家を再興するのが政治の使命だと思う。
平成三十年 初秋
2018年9月18日
“ほことり会 国土交通大臣より表彰”
会長 前田要次さん 副会長 桑原 長さん 副会長 山口忠次さん
事務局長 原田陸三さん
地域をあげて街づくりに貢献されたことが認められ、去る6月15日国交省で
国土交通大臣より表彰を受けられました。
今回、全国で30の団体が表彰を受けられました。
当日は桑原副会長、山口副会長、原田事務局長の3名が上京され
桑原副会長が大臣より表彰状を受けられました。
ほことり会とは、平成5年5月、安芸区中野東地区の有志が当初15名で
「郷土を愛するボランティア団体」として 発足、発足後25年で現在31名の
会員で活動されております。
中野東瀬野川の河川敷に毎年、芝桜をきれいに育てておられます。
シーズンには祭りも華やかに開催され、多くの賑わいをみております。
是非ご覧ください。
受賞を機にこれからもほことり会を通じてまちづくりを進めていきたい
(原田事務局長)
翌日は国会議事堂や靖国神社、帝釈天などを観光されました。
左 山口さん 中央 桑原さん 右 原田さん
国土交通大臣表彰状
国会議事堂前
誠におめでとうございます
2018年6月23日